いつものごはんが、少し違って見えた。原田マハ『生きるぼくら』を読んで

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今日は、久しぶりに読んだ本のお話です📚

今でこそ本を読むのが好きな私ですが、もともと活字は苦手でした。

アパレルの仕事をしていた頃は、ファッション誌や美容雑誌が大好き。

ページをめくって夢中になっていたのは、服のコーディネートやメイクの写真でした。

そんな私が本を読むようになったのは、30代前半。「人生のどん底だ」と思うほど、しんどい時期がありました😮‍💨

「このままじゃいけない。自分を変えたい。でも、どうしたらいいんだろう」

そんなとき、ふらっと立ち寄った本屋さんで、当時の悩みにぴったりの題名を見つけました。

それが、私が初めて手に取った自己啓発の本です。その頃は「自己啓発」という言葉すら知りませんでした。

読み始めてみると、すぐに眠くなるし、なかなかページが進まない(笑)。

それでも毎日少しずつ読んでいるうちに、文字を追うだけで精いっぱいだった私の頭の中に、書いてあることが映像のように浮かぶようになりました。

その感覚が面白くて、気づけば心理学やビジネスの本にも手を伸ばすように。

本を読むようになって、同じ出来事でも「こんなふうに考えることもできるんだ」と思うことが増えました。

自分が経験したことのない暮らしを想像したり、身近なものの見え方が変わったり。そういう時間が、少しずつ私の心を豊かにしてくれた気がします。

いろんな本を読むようになった今でも、疲れた日や気分を変えたいときに、いちばんしっくりくるのは物語です。

最近は、11月末の日本化粧品検定に向けて勉強中🥸

ブログの更新も少しゆっくりで、好きな読書の時間もなかなか取れずにいました。

そんななかで久しぶりに手に取ったのが、好きな作家の一人、原田マハさんの『生きるぼくら』です。

読み終えて、やっぱり、本っていいなぁ。 と、しみじみ思いました。

自分の力を信じることや、いつも食べているお米一粒のこと。今日は、この物語を読んで私の心に残ったことを書いてみます🙋‍♀️

最近あまり本を読んでいない方にも、「久しぶりに何か読んでみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです🩵

※物語の序盤と米作りの描写に触れます。結末には触れていません。

米作りとともに、少しずつ変わっていく姿

主人公は、いじめをきっかけにひきこもりになった青年、麻生人生(あそう・じんせい)。

母の残した手紙をきっかけに、祖母が暮らす蓼科へ向かいます。そこで出会った人たちと米作りに関わるうちに、人生は少しずつ変わっていきます🌈

「このままじゃいけない」と思っているのに、どうしたらいいかわからない。

その姿を読みながら、私がふらっと本屋さんに入った、あの頃のことを思い出しました。

あのとき手に取った一冊で、すぐに何かが変わったわけではありません。でも、毎日少しずつ読み進めるうちに、見える世界が広がっていきました。

私にとっての本屋さんのように、人生にとっては蓼科での出会いや米作りが、次の一歩につながっていく。

誰かがきっかけをくれたり、そばで一緒にやってくれたりして、ようやく動けることもあるんだな。そんなことを考えながら読みました。

御射鹿池

自分の力を信じて、とことんつき合ってあげたい

米作りの場面を読みながら、私の中に残ったのは、自分の力を信じて、とことんつき合ってあげたいという気持ちでした。

思うように進まないとき、私は自分に対して、すぐに結果を求めてしまうことがあります。

でも、活字が苦手だった頃の私だって、最初は本を開くだけで眠くなっていたんですよね(笑)。

あのとき「やっぱり私には読めない」と決めていたら、原田マハさんの本をこんなに好きになることもなかったかもしれません。

今の自分にも、もう少し時間をあげていい。うまくいかない日があっても、その一日だけで自分のことを決めつけずにいたいなと思いました✨

お米にも、花が咲くんだ

実は私、この本を読むまで、稲に花が咲くことを知りませんでした。

普段見ているのは、白く精米されたお米。毎日のように食べているのに、花が咲く頃の田んぼを想像したこともありませんでした。

物語の中で米作りの様子を追っていくうちに、「お米を育てるって、こんなに大変なんだ」と驚きました。

毎日ごはんが食べられる。その向こうには、時間をかけてお米を大切に育ててくれた人たちがいる。

そう思うと、いつもの一杯が、なんだかありがたく感じられます。

物語のはじめのほうに、お米一粒に七人の神様がいる、という話が出てきます。読み進めるうちに、「本当にそれくらい、一粒一粒が大切なんだな」と感じました。

次にごはんをよそうとき、私はきっと、まだ見たことのない稲の花を思い浮かべると思います。

お米に咲く花

本を閉じたあとも、少しだけ景色が変わる

米作りをしたことのない私が、物語の中でその大変さを想像して、いつものごはんの見え方まで変わった。

自分の人生だけでは出会えなかった景色を見せてもらって、そこから自分のことや毎日の暮らしを考える。私が本を読むのが好きなのは、こういう時間があるからなんだと思います。

『生きるぼくら』は、登場人物が少しずつ変わっていく姿を、ゆっくり見守りたくなる一冊でした。人と人とのつながりを描いた物語が好きな方や、久しぶりに小説を読んでみたい方にも、手に取ってもらえたら嬉しいです。

私も、また時間を見つけて、気になる本を開いてみようと思います。

「LeoNaの日常」では、これからも本や映画、レオとの暮らし、好きな自然のことなど、日々の中で心が動いたことを少しずつ綴っていきますね😊

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました🩵

LeoNa☺︎


今回読んだ本
原田マハ『生きるぼくら』(徳間文庫)

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