韓国コスメの勢い、本当にすごいですよね。
2025年の韓国の化粧品輸出額は約114億ドル。米国を抜き、フランスに次ぐ世界第2位になりました。
新しい発想の商品、目を引くパッケージ、SNSでの発信力。韓国コスメが世界中で注目されているのも納得です👏🏻
私自身、韓国コスメが大好きで、これまでいろいろな商品を使ってきました。
でも、2025年6月から本格的にブログを始め、化粧品について詳しく調べるようになると、日本の化粧品が積み重ねてきた研究や技術、品質への姿勢にも、あらためて魅力を感じるようになりました。
気づけば最近は、日本のブランドばかり手に取っています(笑)。
そんなときに知ったのが、佐賀県唐津市を中心に進められている
「唐津コスメティック構想」
です。
そして2026年9月6日、佐賀大学「コスメティックサイエンス学環」開設記念セミナーに参加し、直接お話を聞くことができました。
そこで知ったのは、化粧品が美容だけで完結するものではなく、植物や科学、農業、地域産業、教育、さらには世界ともつながっているということです。
今回は、唐津でどのような取り組みが進められているのか、私がセミナーで感じたこととともに紹介します。
※韓国の輸出額は、韓国食品医薬品安全処が公表した2025年実績に基づきます。
韓国政府公式サイトの発表
唐津コスメティック構想とは?
「唐津コスメティック構想」とは、佐賀県の唐津市と玄海町を中心に、地域の植物や農産物を生かした化粧品づくりを育てていく取り組みです。
化粧品は、一つの会社だけで完成するものではありません。
- 原料になる植物などを育てる人
- 素材に含まれる成分を研究する人
- 化粧品の処方を開発する人
- 安全性や品質を確かめる人
- 容器やパッケージを作る人
- 完成した商品を国内外へ届ける人
こうした異なる仕事がつながって、初めて一本の化粧品が生まれます。
化粧品に関わるさまざまな仕事を地域でつなぎ、新しい産業として育てていくのが、唐津コスメティック構想です。
企業、大学、行政が協力しながら、地域に新しい仕事を生み出し、佐賀で生まれた化粧品や原料を国内外へ届けることを目指しています。
この構想を中心となって進めているのが、「一般社団法人ジャパン・コスメティックセンター(JCC)」です。

なぜ唐津でコスメ産業なの?
私も最初は、「なぜ佐賀県唐津市で化粧品なの?」と思いました。
しかし調べてみると、唐津は何もないところから、突然コスメ産業を始めたわけではありませんでした。
唐津には以前から、化粧品づくりにつながる3つの強みがあったのです。
1つ目は、中国や韓国などの東アジアに近く、海外との輸出入に適した場所にあること。
2つ目は、唐津市内にすでに、次のような化粧品関連企業があったことです。
- 海外化粧品の輸入手続きを代わりに行う会社
- 成分を検査する会社
- 商品を保管・輸送する物流会社
- OEMメーカー(他社ブランドの化粧品を製造する会社)
そして3つ目は、椿やミカンをはじめ、化粧品原料として活用できる可能性を持つ地域資源があることです。
つまり唐津には、
原料を探し、成分を調べ、化粧品を作り、国内外へ届けるための土台が、少しずつそろっていたのです。
その可能性が大きく動き始めたのは、2012年1月。
天然素材を使ったフランスの化粧品メーカー関係者が唐津を訪れ、唐津の立地や自然環境、すでに存在していた企業に可能性を見いだしました。
そして2013年には、唐津市とフランスのコスメティックバレー協会が協力連携協定を締結します🇫🇷
コスメティックバレーとは?
フランスを代表する化粧品産業の集積地。化粧品メーカーだけでなく、原料会社、大学、研究機関、工場など、化粧品づくりに関わる組織が集まっています。
唐津でもその仕組みを参考にしながら、
一つの商品を作るだけではなく、地域全体で化粧品産業を育てる
という挑戦が始まりました。
THREEと進める、地域のハーブを生かした原料開発
唐津・玄海地域では、化粧品ブランド「THREE」を展開する株式会社ACROとの原料開発も進められています。
2022年10月に始まったこのプロジェクトでは、唐津市、佐賀県、玄海町、JCC、株式会社ACROなどが連携。耕作放棄地などを活用しながら、上場台地の気候や風土に合ったハーブを栽培しています。
さらに2025年10月には、唐津市呼子町に「THREE Aroma Distillery 呼子蒸留所」が開設されました。地域で育てたハーブから、化粧品原料となる精油を抽出する施設です。
この取り組みを知り、化粧品づくりは美容だけではなく、農業や環境、地域の仕事にもつながっているのだと気づきました。
使われていない農地で植物を育て、原料へ加工し、その価値を商品として届けていく。
一本の化粧品が、地域の新しい産業を育てるきっかけになるかもしれません。
なお、この取り組みから生まれた原料は、今後THREEの商品への活用が予定されています。現時点では商品化済みと決めつけず、これからの展開を見守りたいと思います。
佐賀大学で始まった「化粧品を科学的に学ぶ」取り組み
2026年4月、佐賀大学に「コスメティックサイエンス学環」が開設されました。
国公立大学では初となる、化粧品科学を専門的に学べる学部相当の教育組織です。
化学や生物学を基礎として、皮膚科学、薬学、工学などを幅広く学びます。
さらに、デザインやマーケティングなど、商品を世の中へ届けるために必要な分野も扱います。
つまり化粧品は、
美容だけではなく、さまざまな学問が集まって生まれるものなのです。

そして2026年9月6日、私は学環の開設記念セミナーに参加しました。
セミナーで驚いた「ナノ化」の話
セミナーのなかで特に印象に残ったのが、徳留嘉寛教授による、皮膚への浸透についてのお話でした。
最近、化粧品を見ていると、「ナノ化」「毛穴より小さい」といった言葉を目にすることがあります。私もこれまでは、「そこまで小さいなら、肌の奥まで届きやすそう」と、なんとなく思っていました。
しかしセミナーでは、皮膚への浸透は、粒子の小ささだけで決まるわけではないと説明されていました。
皮膚の一番外側にある角層には、外から異物が簡単に入らないように、体を守る役割があります。成分がどこまで届くのかは、大きさだけでなく、その成分の性質や化粧品の処方などによっても変わります。
もちろん、これは「ナノ技術には意味がない」という話ではありません。
私が学んだのは、「ナノ化」という言葉だけで、すぐに「肌の奥まで届く」「通常より優れている」と判断しないことです。
- 何がナノ化されているのか?
- どこまで届くという意味なのか?
- どのように確かめられたのか?
広告やパッケージの言葉をそのまま受け取らず、一度立ち止まって考える。
これが、化粧品を科学的に見るということなのだと思いました。
唐津から日本へ、そして世界へ
今回、唐津コスメティック構想と佐賀大学の取り組みを知り、私の化粧品を見る目は少し変わりました。
一本の化粧品の背景には、地域の自然があり、科学があり、原料を育てる人や研究する人、商品を作る人がいます。
私自身もLeoNa★CocoLifeを通して、「この商品がおすすめです」と紹介するだけではなく、なぜこの成分が使われているのか、どのような科学や技術があるのか、誰がどのように関わっているのか。
そんな化粧品の背景まで、わかりやすく伝えられるようになりたいと思っています。
唐津から日本へ。そして、いつか世界へ🌏
これから佐賀から、どのような化粧品や研究が生まれてくるのか、私はとても楽しみにしています。
参考にした公式情報
- 韓国政府公式サイト|2025年の韓国化粧品輸出実績
- 唐津市|唐津コスメティック構想とは
- 一般社団法人ジャパン・コスメティックセンター|法人概要
- 唐津市|THREE Aroma Distillery 呼子蒸留所
- 佐賀大学|コスメティックサイエンス学環について
- 佐賀大学|コスメティックサイエンス学環のカリキュラム
- 唐津市|佐賀大学「コスメティックサイエンス学環」開設記念セミナー
参考論文
最後までお付き合いいただきありがとうございました🩵
LeoNa☺︎
